「有酸素運動はいつやるのが効果的?」
「有酸素運動に効率のいいタイミングは?」
忙しい子育てや家事の合間に効率的に運動したいと考えている方の中には、上記のような疑問を持つことも多いでしょう。
有酸素運動のベストなタイミングは、運動の目的や個人の生活リズムによって変わってきます。
本記事では、有酸素運動を行うタイミングごとの効果について詳しく解説。
有酸素運動の効果を高める具体的なコツも紹介しているので、本記事を読めば自分の生活に無理なく取り入れられるタイミングを見つけられるでしょう。
ぜひ最後まで読んで、効率的なダイエットや健康づくりにお役立てください。
深井 康代
(the SILKインストラクター)
【現在の主な活動】
pilates Mat &reformer指導者育成講師
pilatesプログラム監修
企業向け講座 ViBody online studio
パーソナルレッスン
フィットネス商品開発アドバイザー
キャタピランアンバサダー
イベントレッスン主催
pilates DVD2本
メディア多数出演
【経歴】
ViBody Pilates 主宰 千葉市にて10年間studio ViBody 経営。
現在は都内に拠点を移しViBody Pilates を設立し、the SILKのインストラクターとしても活躍。
有酸素運動のベストなタイミングは目的によって異なる
有酸素運動のベストなタイミングは、個人の目的や生活リズムによって異なります。
運動のタイミングを個人の生活リズムに合わせることで、運動の継続性が高まり、効果も得られやすくなるでしょう。
自分に合ったタイミングを見つけ、無理なく継続することが有酸素運動の効果を最大化するポイントです。
ダイエット効果を重視するなら「朝」
朝の有酸素運動には以下のようなメリットがあり、ダイエット効果を重視する方におすすめです。
- 基礎代謝の向上
- 一日中の脂肪燃焼効率アップ
- 食欲抑制効果
朝は体内の血糖値が低く、グリコーゲン(糖質)の貯蔵量も少ない状態のため、脂肪をエネルギー源として効率的に利用できます。
これにより脂肪燃焼効果が高まり、ダイエットに適した状態となるのです。
また、お休みモードの副交感神経から活動モードの交感神経への切り替えがスムーズになり、衝動的な食欲を抑制する効果も期待できます。
ただし空腹の場合はエネルギー不足で逆に運動効率が落ちてしまうため、注意しましょう。
起床後はコップ1杯の白湯や水で体を目覚めさせ、消化のいいフルーツなどの軽食を摂取して30分程度待ってから運動を始めるのが理想的です。
仕事や勉強の合間を利用するなら「昼」
仕事や勉強の合間を利用するなら、昼の有酸素運動がおすすめです。
昼の有酸素運動には以下のような効果があり、仕事や勉強の効率アップにつながります。
- 午後の眠気防止
- ストレス解消
- 集中力の向上
休憩時間を利用することで、日々の生活リズムに組み込みやすいのもメリット。
ただし、昼食後すぐに運動を行うと消化不良を引き起こす可能性があるので、食後1〜2時間程度経ってから運動を始めるのがおすすめです。
質の良い睡眠を誘発するなら「夜」
夜の有酸素運動には以下のような効果があり、質の良い睡眠を誘発するのにおすすめです。
- 睡眠の質向上
- ストレス解消
- 疲労回復の促進
運動により体温を上昇させ、その後の体温低下が自然な眠気を促進します。
ただし、就寝直前の運動は逆に体を興奮させてしまうので禁物です。
厚生労働省の「e-ヘルスネット」によると、よい睡眠を確保するには夕方から夜(就寝の3時間くらい前)の運動が適切だと言われています。
また、良い睡眠を確保するには1回の運動だけでは効果が弱く、習慣的に続けることが重要です。
有酸素運動と食事のタイミング|食後・食前はどっちがいい?
有酸素運動と食事のタイミングは、食後と食前でそれぞれメリットがあります。
運動タイミング | メリット |
---|---|
食前 | ・脂肪燃焼効果が高い ・食欲抑制効果がある ・時間の有効活用ができる |
食後 | ・エネルギー源が確保されている ・低血糖のリスクが低い ・消化を促進する効果がある |
血糖値が低い食前に運動をすると、エネルギー源として脂肪を利用しやすくなりダイエット効果が期待できます。
ただし空腹時の運動は低血糖のリスクや、エネルギー不足により筋肉まで分解してしまい代謝が下がる恐れもあるので注意が必要です。
一般的には消化のためのエネルギーが確保され、かつ血糖値が安定した状態で運動できる食後1〜2時間が最適とされています。
個人の体調や運動強度によって最適なタイミングを判断しましょう。
有酸素運動と無酸素運動を組み合わせる場合のタイミング
有酸素運動と無酸素運動を組み合わせる場合、一般的には「無酸素運動→有酸素運動」の順序で行うのが効果的とされています。
筋トレなどの無酸素運動には成長ホルモンを分泌し、体内の脂肪を分解する働きがあるためです。
体内の脂肪を分解した状態で有酸素運動を行うことで、脂肪燃焼効果が高まります。
逆に有酸素運動の後に無酸素運動を行うと、エネルギー不足により運動効率が悪くなってしまうので注意が必要です。
女性におすすめな筋トレと有酸素運動のメニューについては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
筋トレと有酸素運動の順番はどっちが先だと効果的?女性におすすめのメニューも解説
タイミング以外で有酸素運動の効果を高めるコツ
有酸素運動の効果を高めるには、タイミング以外にも意識すべきポイントがあります。
これらのコツを押さえることで、有酸素運動の効果を最大限に引き出すことができます。
以下で順番に解説していくので、ぜひ自分に合った運動プランを立てるのに役立ててください。
適切な時間と頻度で行う
有酸素運動の効果を最大化するには、適切な時間と頻度で行うことも重要です。
厚生労働省の「成人を対象にした運動プログラム」によると、有酸素運動の適切な時間と頻度の目安は以下のとおり。
- 運動強度:中強度~高強度
- 1回の運動時間:30分
- 週あたりの運動頻度:3〜5回
ただし、運動習慣のない方がいきなり負荷が大きい有酸素運動を行うと、心血管系の事故やケガのリスクが高まります。
久しぶりに運動する方は、ウォーキングなど軽い強度の運動を短めの時間から始め、徐々に強度を上げていくようにしましょう。
ダイエットに効果的な有酸素運動の時間や頻度について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
有酸素運動でダイエットをするなら時間は何分がベスト?効果的な頻度や運動方法を解説
無理のない強度で行う
有酸素運動の効果を持続的に得るには、無理のない強度で行うことが重要です。
適切な強度は年齢や体力によって異なりますが、一般的には「会話ができる程度」の強度が目安となります。
- 心拍数:最大心拍数の50〜70%
- 主観的運動強度:「ややきつい」と感じる程度
- 会話テスト:会話を続けられる程度
この強度で継続的に運動することで、怪我のリスクを抑えつつ、効果的に体力向上や脂肪燃焼を促すことができます。
張り切っていきなり強度の高い有酸素運動を行うと酷い筋肉痛を引き起こし、挫折のリスクが高まるため注意が必要です。
プロテインなどを活用して栄養補給をする
有酸素運動の効果を高めるには、適切な栄養補給が欠かせません。
運動前後の適切なタイミングで栄養補給を行うことで、有酸素運動の効果を最大限に引き出すことができます。
- 運動前:軽めの炭水化物を摂取
- 運動後30分以内:プロテインと炭水化物を組み合わせて摂取
- 日常的に:バランスの取れた食事を心がける
特に運動後はタンパク質を補給することで、筋肉の回復や成長を促進し、より効果的なトレーニングが可能になります。
忙しくて食事から栄養を摂取するのが難しい場合は、プロテインを活用すると効率的です。
効率よく脂肪を燃焼するならピラティスがおすすめ
効率よく脂肪を燃焼したい方には、現代女性に人気のピラティスがおすすめ。
ピラティスはインナーマッスルを鍛えることで、全身の脂肪燃焼と同時に体幹強化が期待できる有酸素運動です。
- 効率的な脂肪燃焼
- インナーマッスルの強化
- 姿勢改善
- 柔軟性の向上
さらにピラティスは低強度で行えるため筋肉の少ない女性でも継続しやすく、怪我のリスクも低いという利点があります。
特別な道具を使用せず自宅で簡単に行えるエクササイズもたくさんあるので、自分の好きなタイミングで取り組めるのもメリットです。
ピラティスを取り入れたい方向けの記事
▼初心者でも自宅でできるピラティスのやり方が知りたい方はこちら
初心者向けピラティスのやり方!自宅でできるポーズや向いている人の特徴も解説
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寝る前のピラティスで睡眠の質が改善する!おすすめのエクササイズと効果を解説
有酸素運動に関するよくある質問
有酸素運動に関するよくある質問とその回答をまとめました。
これらの情報を参考に、より効果的な有酸素運動のタイミングや方法を見つけてください。
Q1.脂肪燃焼に効果的なのは有酸素運動と筋トレどっち?
脂肪燃焼に効果的なのは有酸素運動です。
有酸素運動は糖質や脂肪をエネルギー源として使うため、直接的に脂肪を燃焼させる効果があります。
ただし、有酸素運動と筋トレを組み合わせて行う方が脂肪燃焼により効果的です。
有酸素運動は運動中の脂肪燃焼に優れ、筋トレは基礎代謝を上げることで長期的な脂肪燃焼に貢献します。
筋トレと有酸素運動の効果的な組み合わせ方法については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
筋トレと有酸素運動の順番はどっちが先だと効果的?女性におすすめのメニューも解説
Q2.食後にランニングをしているのに痩せない理由は?
食後のランニングで痩せない場合は、運動のタイミングや強度、食事内容のバランスが適切でない可能性があります。
ダイエットに効果的なランニングのポイントは以下の通りです。
- 食後1〜2時間程度空けてから運動を開始する
- 適切な強度(会話ができる程度)で30分以上継続する
- 運動後の食事は高タンパク、低脂肪のものを選ぶ
- 甘いものや間食を控えてカロリーオーバーに注意する
食後すぐの運動は消化に影響を与え、脂肪燃焼効率が低下することがあります。
また、運動後の過食や高カロリー食の摂取も、ダイエット効果を相殺してしまう原因となるので注意しましょう。
ランニングで効率的にダイエットをしたい方は、食事と運動のタイミングや生活習慣を見直してみてください。
Q3.朝食前の空腹時に有酸素運動をすると筋肉が落ちる?
朝食前の空腹時の有酸素運動は、適切に行えば筋肉量の減少を引き起こすことはありません。
ただし、長時間の高強度運動を空腹で行うと、エネルギー源として筋タンパク質を分解するリスクが高まります。
適度な強度と時間で行うことが重要です。
- 運動時間は20〜30分程度に抑える
- 中強度(会話ができる程度)で行う
- 運動後30分以内に適切な栄養補給を行う
ただし個人の体質や目的によって最適な方法は異なるため、自身の体調を見ながら調整するようにしましょう。
有酸素運動に効果を高めるタイミングを理解して、効率的に痩せよう!
有酸素運動で効率的に痩せるには、効果を最大限に引き出すタイミングを理解することが重要です。
有酸素運に効果的なタイミングをまとめると、以下のようになります。
目的別タイミング | 朝:ダイエット効果を重視したい人 昼:仕事や勉強の合間を利用したい人 夜:質の良い睡眠を誘発したい人 |
食事のタイミング | 食後1〜2時間:消化を促進する 食前:脂肪燃焼効果が高い |
無酸素運動とのタイミング | 「無酸素運動→有酸素運動」の順序で行う |
効率よく脂肪を燃焼したい方には、ピラティスのような有酸素運動とインナーマッスルトレーニングを組み合わせた運動もおすすめです。
自分の生活リズムに合わせて最適なタイミングを見つけることが、効果的なダイエットの鍵となるでしょう。
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